●アルバムのレコーディングは各地で行われた。ドラムはロング・アイランドのVudu Studio、ギターとベースはプロデューサーのスティーヴ・エヴェッツ/Steve Evetts(The Dillinger Escape Plan、Poison the Well、Every Time I Die、Saves the Day、Story Of The Year、Sepultura他)と共にニュージャージーのParty Smasher Studioでレコーディング。ヴォーカルの半分はロング・ビーチにあるスティーヴ・エヴェッツのスタジオで、残りは同じくジョシュ・ウィルバー/Josh Wilbur(Megadeth、Lamb of God、Hatebreed、Trivium、All That Remains他)によって彼のスタジオでレコーディングされた。また、追加のギターのレコーディングとサウンドデザインは、ベン・ワインマンのパーソナル・スタジオで行われた。ミックスはボストンのGodcityでConvergeのメンバーでもあるカート・バルー/Kurt Ballou(Cave In、Isis、Every Time I Die、High on Fire他)が手掛けた。アルバムからの最初のシングルは「Limerent Death」で、「ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プランの曲の中でも最も好きな曲の一つだ。全てのメンバーが最初から最後まで同じエナジーを感じて送り出している稀な曲だと思う」とベン・ワインマンは語っている。
ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プランは米ニュージャージー出身のカオティック・ハードコア(マスコア)を代表するバンドだ。バンドが結成された1997年より、多種多様な音楽ファンへのアピール、その比類なきライヴ・パフォーマンス、数々の賞の獲得や称賛、そして忠誠的なファンによって、ロック・シーンに大きな即席を残す絶対的な存在としての地位を確立している。バンドは現在まで5枚のアルバム(『Calculating Infinity(1999)』『Miss Machine(2004)』『Ire Works(2007)』『Option Paralysis(2010)』『One of Us Is the Killer(2013)』)と4枚のEP(『The Dillinger Escape Plan(1997)』『Under the Running Board(1998)』『Irony Is a Dead Scene(2002)』『Plagiarism(2006)』)をリリース。その中にはビルボードのヒートシーカー・チャートで1位になった作品や、同じくビルボードのインディ・チャートで4位となった作品も含まれ、2013年にリリースされた最新アルバム『One of Us Is the Killer』は、ビルボード・チャートの25位を記録している。またMetal Hammer Golden Gods Awardsの「Best Underground Band」、Kerrang!の「Kerrang! Inspiration」、「Spirit Of Independence Award」、VH1の「Most Influential Guitarist Award」といった賞も獲得している。彼らのサウンドは他のどんなバンドとも違い、多くの音楽から影響を受けている。「アラン・ホールズワースやマハヴィシュヌ・オーケストラといったジャズロックのフィルターを通したメタルの曲を欲しているなら、ザ・ディリンジャー・エスケイプ・プランの曲を繰り返して注意深く聴かなくてはならない。これこそ、作曲家の音楽だ。ほとんど全ての曲にアクロバティックな燃焼が含まれている」というThe New York Timesの表現が最も的確に彼らのサウンドの特徴をとらえている。