『manchester school≡』が1stフルアルバム「Lovers, Rubbers.」を「THRASH ON LIFE RECORDS」から6月1日にリリース!!

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大阪、京都を中心に活動する『manchester school≡』が1stフルアルバム「Lovers, Rubbers.」を「THRASH ON LIFE RECORDS」からついにリリース!

今回は『manchester school≡』のギターボーカルである『ハルロヲ』と『RAZORS EDGE』のボーカルであり『THRASH ON LIFE RECORDS』のボスでもある『KENJI RAZORS』に1stフルアルバム「Lovers, Rubbers.」のリリースを記念して激アツ居酒屋トークセッションを繰り広げていただきました!

結成からの秘話やアルバム製作中に起こった化学反応、ハルロヲはどのような想いで今作を作り上げたのか。大阪人ならではのテンポ感までお楽しみください!願わくば関西弁のイントネーションを想像して読んでください。

 

居酒屋からこんばんは

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KENJI RAZORS「はい、ど〜も〜。RAZORS EDGEのKENJI RAZORSと、、、」

 

ハルロヲ「manchester school≡のハルロヲです!よろしくお願いします。」

 

KENJI RAZORS「はい、まずは。。。」

 

店員「お待たせしました〜」

 

KENJI RAZORS「おっ。酒盗や」

 

ハルロヲ「酒盗ですね」

 

KENJI RAZORS「あの、別に実況せんでええからな(笑) インタビューに全く必要ないから(笑)」

 

ハルロヲ「そうですね(笑) あっ、辛っ」

 

KENJI RAZORS「あっ、ほんまや、辛っ。酒を盗むと書いて酒盗やな、、、いや、あかんあかん。これ文字起こす人が大変やからな(笑)」

 

ハルロヲ「(笑)」

 

そういう「憧れ」で突っ走っていくみたいな

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KENJI RAZORS「まず、、早速やけどバンドってどんな感じで始まったん?」

 

ハルロヲ「最初は、、、あんまりやる気なかったんですよ(笑)」

 

KENJI RAZORS「(笑) それ何年くらい?」

 

ハルロヲ「2005年くらいですかね。で、それは当時僕が付き合ってた彼女の弟がギターやってて「バンドやりたい」ってことで「じゃあ手伝ってあげよか」みたいな感じで始まったんです。」

 

KENJI RAZORS「なるほど」

 

ハルロヲ「その時、ドラムが今もいる「タカshit」がメンバー募集で来て」

 

KENJI RAZORS「おお〜!ええの見つけたな!」

 

ハルロヲ「そうなんですよ。いきなり(笑)」

 

KENJI RAZORS「そのメンバー募集にはどういうジャンルとかサウンドで書いてたん?」

 

ハルロヲ「いや、それが、、もともと僕が始めた訳じゃないから、その辺は知らないんですよ(笑) 僕がスタジオに行ったら彼いた、って感じです」

 

KENJI RAZORS「なるほどね、ハルロヲが「作った」バンドって訳じゃないってことやな。なんか珍しいな(笑)」

 

ハルロヲ「当時僕はニューウェーブパンクみたいなバンドもやってて、そっちをメインでやってたんで、、こっちは遊びのつもりでやってるくらいの感じでした」

 

KENJI RAZORS「で、入ってやっていったら面白くなって、、みたいな感じか」

 

ハルロヲ「そうです。ギターの奴は辞めたんですけど。で、メインでやってたバンドも無くなって、、、それが2005年くらいですね」

 

KENJI RAZORS「俺が初めてmanchester school≡知ったのは2011年くらいやったかな?その時は割としっちゃかめっちゃかの早いボストンハードコアみたいな感じでやってたよね?今はだいぶ歌モノになってるけど」

 

ハルロヲ「そうですね」

 

KENJI RAZORS「RAZORS EDGEのきっちゃん(Dr)から「絶対好きそうなバンドやから見てあげて〜」って教えてもらって(笑) 結成当初の2005年から俺が知る2011年の6年間ってどんな感じで変わっていった?」

 

ハルロヲ「最初は、、、Anal Cuntになりたかっただけで、、、(笑)」

 

KENJI RAZORS「(笑)」

 

ハルロヲ「膝を壊していこう。って思ってただけでしたね(笑)」

 

 

KENJI RAZORS「なるほど、グラインドコアやね(笑)」

 

ハルロヲ「タカshitはグラインドコア好きやったんですよ。でも、その時彼はメタル経由のグラインドコアやって、、、僕は完全にノイズの方やったんです」

 

KENJI RAZORS「あー。パンク出身のグラインドコアかメタル出身のグラインドコアかの違いね。それは結構大きいからなー。カルチャー的には」

 

ハルロヲ「そうなんですよね。僕は完全にノイズの趣味があって。難波ベアーズのノイズ系のイベントとかも、、、」

 

KENJI RAZORS「大阪のアンダーグラウンドってハードコアもノイズもジャンクもスカムもパンクも色々ごちゃ混ぜで、平等に聞ける環境ってあったもんな」

 

ハルロヲ「で、どこかポップやったりするところも好きですね。そこはかなり受け継いでるつもりです」

 

KENJI RAZORS「東京と比較するつもりはないけど、大阪はやっぱりどこかポップよね」

 

ハルロヲ「不思議なポップさですよね(笑) そういうのが好きで今でも根底にあります」

 

KENJI RAZORS「で、そのグラインドコアから始まって、、、最初見た時はガッチャンガッチャン転がるような、、GANG GREENとかボストンハードコアとかの感じがしたかな。あとメロディーが立ってて凄くポップやから、そういう意味ではSCHOOL JACKETSとかFRUITYみたいな「西荻サウンド」に影響を受けてる感じもあった」

 

ハルロヲ「そうです!西荻サウンドは好きでよく聞いてました」

 

 

KENJI RAZORS「今回の特典に入ってる曲とかメチャメチャ西荻感あるしSCHOOL JACKETSっぽいね」

 

ハルロヲ「FRUITYとかNUTS AND MILKとか、、そこまでマニアックに深堀りはできてないので自己解釈って感じなんですが。前のEP出した時に「大阪発、東京憧れ」とか言ってたんですけど、そういう「憧れ」で突っ走っていくみたいな。情報をたくさん集めるんじゃなくて、好きになるとか憧れるきっかけの部分っていうのをブーストさせて自己解釈的に音楽をやるっていうのがテーマでもありますね」

 

KENJI RAZORS「色々と想像しながら作った感じね」

 

ハルロヲ「自分がちょっと解釈を間違えてたりするところもあったりして。それも面白いなって思いながらやってますね(笑) 多感な時期に影響受けたのってデカいじゃないですか。そのバンドの思い出だけで突っ走ってる感じというか、、あまり深く知らない事は多いですね実は」

 

KENJI RAZORS「いわゆる「世の中の音楽全部聞いちゃお」っていうよりかは、、、コレクターとか博士的な感じじゃなくて、聞いたものは少ないけどそれを感覚的に捉えてどう表現するかって感じか」

 

ハルロヲ「そうです。だから凄いデタラメだと思います」

 

KENJI RAZORS「まぁ、俺も色んな音楽が好きで聞くけど、結局「偏った物を偏って解釈」した時にヘンテコな新しいものが生まれてミックスされてっていうのが面白くてやってる所もあるからな」

 

ハルロヲ「それが僕も好きなんですよ!そういうバンドも好きですし」

 

KENJI RAZORS「自分が思う「ええとこどり」みたいなサウンドを作りたいってあるやん。ただ、それはやっぱり得てして自分1人の力じゃできないし、、それをメンバーと上手く作ってるのが今のmanchester school≡やと思うよ。例えば今回のアルバムが出来た時にThe Promise Ringのセカンドっぽい空気感をかんじたけど、、」

 

ハルロヲ「あ、ケンジさんいってましたね(笑)」

 

KENJI RAZORS「でもハルロヲは「聞いた事がない」って言うから(笑)」

 

ハルロヲ「そうです(笑)「The Promise Ring」初めて知りました(笑)」

 

KENJI RAZORS「マジで、あの感じが凄いあるのに何で聞いてへんねん(笑)っていう」

 

ハルロヲ「聞いみて納得しました(笑)」

 

 

そういう「答え合わせ」っていうのを今はドンドンしてる感じですね。

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KENJI RAZORS「初期から知ってるお客さんからしたら前作「雨の匂いEP」の時点でもガラッと変わったと思うねんけど、そっからの今作。さらに2年かかって、、、いや2年かけたというべきか。前作との違いとか、特に意識したポイントってある?」

 

ハルロヲ「やっぱりメロディやコーラスがあるものが、、「The Who」とか「Teenage Fanclub」とかが元々ずっと好きで、そういうメロディックな要素を増やしたいって思ってて。その代わり、ガチャガチャしたパンクな部分はもしかしたら減るかもしれないって思ったんですけど、バンドの方向はメロディックな方に向いてたんで、そっちに時間をかけて楽曲作りもそれメインで考えてましたね。 今回のアルバムを作って、先に聞いてもらった人が結構いて、、その中に京都の「my ex」ってバンドのボーカルの「フルタカくん」って人がいるんですけど、彼に聞かせたら「渋谷系」って言われたんですよ(笑) 世の中的に見たら僕らってパンクとかハードコアとかよく言われるんですけど、、(笑) でも「渋谷系」って言われて凄く納得した部分もあって(笑)」

 

KENJI RAZORS「渋谷系(笑) ハルロヲとかより俺の方がドンズバな世代で体験したやつやで(笑) なるほどな。なんていうかmanchester school≡には「マッチョ度」があまりないっていうか、、ハードコアみたいな激音がないから今のサウンドにすんなり進んで行く事ができたって感じは凄い解るわ」

 

ハルロヲ「そうですね。マッチョな部分はハードコアを1番聞いてた時代でも全然聞いてなかったですね(笑) 僕が好んで聴いてたのは「Descendents」とか「BLACK FLAG」とかそういう「ちょっと下向きなバンド」みたいな感じでしたね。影があるっていうか」

 

KENJI RAZORS「やっぱり自分のサウンドを構築する上でパンクとかハードコアのカルチャーとかバンドとかそういうのってどんだけポップになっても抜けへんと思うねんけど、今出た「Descendents」とかはどの辺で共感できたん?」

 

ハルロヲ「もともと僕は音楽において詩とメロディーの絡み方が好きなんですね。でも「Descendents」に関して言えば、詩の要素っていうのは初めは入って来なかったんですけど、、っていうか対訳も無かったんで。このバンドはこう言ってるんだろうな、くらいで。単純にメロディーとか音とかが「内向的であり、かつそこを打破しよう」みたいな感覚があるなって思ってて。で、後々になって歌詞をよく見たらそのイメージと合ってたんです。」

 

KENJI RAZORS「おぉ。イメージと合ってたって事か」

 

ハルロヲ「そうですね。結構そういうの当てる得意技があります(笑) 「The Smiths」とか「Fugazi」もそうですね。なんか音に出てるんですよね。あとで歌詞読んで納得みたいな」

 

 

KENJI RAZORS「なるほどね。メッセージというか発してるモノが音に出てる感じや。映像とか見てないから余計に感覚が研ぎ澄まされて音だけで判断するっていうことやもんな」

 

ハルロヲ「そういう「答え合わせ」っていうのを今はドンドンしてる感じですね。間違ってる事もありますけど(笑) 今だと「Descendents」の映画もあるじゃないですか。で、マイロ・オーカーマン(vo)が映画の中で「女の子の歌を歌う時は「好き」で歌ってるけど、同時にその子の事を「壊したくなる」ような気持になる」って言ってて、、それは、凄く大きい声出しそうになりましたね(笑) 「僕もそう思うかも」って(笑)」

 

KENJI RAZORS「ある種の変態性やな(笑)」

 

ハルロヲ「みんな変態ですよ(笑)」

 

KENJI RAZORS「人間みんな変態な部分はあるねんけどな(笑) 大声で言われへんけどそこを歌詞として共有させる事が出来るのが歌やもんな」

 

ハルロヲ「歌の世界なら許されたりするんで」

 

KENJI RAZORS「そういう事も考えながら音楽も聴くし、曲も作るっていう、、、やっぱりハルロヲにとって歌詞っていうのは凄く大事なんやな」

 

ハルロヲ「そうですね。やっぱり好きですね」

 

KENJI RAZORS「ハルロヲは例えばパンクとかハードコアとかジャンル関係なく歌詞だけで好きになる人も、、、」

 

ハルロヲ「はい。います」

 

KENJI RAZORS「俺はそんなに歌詞を重要視せんから、、、メロディーとかアレンジで共感する人はいっぱいおるけど。歌詞って人間としての感受性の部分やん?俺はその辺が欠落してるから、、、、」

 

ハルロヲ「いや、そんなことないですよ(笑)」

 

KENJI RAZORS「(笑) あんまりよくわからへんかったりするのよなー」

 

ハルロヲ「僕も歌詞単体として好きな所もありますけど、1番はメロディーと歌詞の絡みというか乗っかり方というか。歌詞とメロディーが重なった時に「詩以上」「メロディー以上」の「何か」が生まれる感覚があって。「グーーーッ」と持っていくみたいなモノを漠然と感じますね。「友部正人」さんが好きで、その感覚はありましたね」

 

KENJI RAZORS「長◯剛は?」

 

ハルロヲ「残念ながら、僕の感覚では、、、」

 

KENJI RAZORS「マッチョじゃないな〜(笑) お前は(笑)」

 

あの曲がなかったら今回のアルバムは完成してなかったですね

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ハルロヲ「けんじさんに出会った時、正直「THRASH ON LIFE RECORDSからのリリースがある」っていうのを把握してなかったんですけど、、(笑) 僕にとってRAZORS EDGEはライブハウスに行くきっかけになったバンドなんで、やっぱりこの人がいいなっていう思いがあって。で、どんどんけんじさんと作業していくうちに「あ、けんじさんって僕と同じかな?」っていう所もあって。それもさっきの「答え合わせ」の話になるんですけど。実はめちゃくちゃ、、、うまく言えないですけど、部屋での細かい作業好き、みたいな」

 

KENJI RAZORS「ま、表向きは「わ〜〜」ってお酒飲んでみたいなキャラもあるし、ライブもああいう感じやからとにかく破天荒な、、、」

 

ハルロヲ「って、思ってたんですけど、実は作り込みが好きで、、、モノ作りが好きっていうか。」

 

KENJI RAZORS「ただのハードコア兄ちゃんじゃないと(笑)」

 

ハルロヲ「そうですね(笑)」

 

KENJI RAZORS「細かい作業は子供の頃から好きやからな」

 

ハルロヲ「好きですよね、けんじさん。「細かっ!」って思いますもん(笑)」

 

KENJI RAZORS「(笑) でも、そういう人が音楽作るのに向いてるよ。こんな楽しいことないもんね」

 

ハルロヲ「僕も思います」

 

KENJI RAZORS「物を作るっていう仕事は色々あるけど。音楽を作るのってまた違う感じがするんよな。頭の中には曲一つ一つのビジュアルがあって、それを形付けていくって、、凄く妙な作業で、、、まぁ変態やな(笑)」

 

ハルロヲ「(笑)」

 

KENJI RAZORS「長いことやれてるバンドってそういう細かいことできる人がメンバーにいるよね。俺がカッコイイって思うバンドの中にはそういう人が絶対いる。」

 

 

ハルロヲ「今回レコーディングはプリプロからやって、、、もともとプリプロするっていう感覚も僕らには無くて。そこから始めてけんじさんもエンジニアの一平さんにレコーディングの事を教えてもらったりして。で、僕はその間「面白いな」って思ってただけで(笑) 「次はこうしたらええんや」とか「あ、先にこうしといた方が作業的に早くて、その分この曲で遊べるな」とか色々気付けて、まだレコーディング中やのに「早く次のレコーディングの予定を立てたい」とか思いましたね(笑)」

 

KENJI RAZORS「今回俺と作業してて、アルバムの曲が全部出揃ってセレクトしてる時に「こういう曲がないなー」って俺がポロって言ったのにすぐに反応してできた曲が「アルツ&ハイマー」やったね」

 

ハルロヲ「あの曲がなかったら今回のアルバムは完成してなかったですね」

 

 

KENJI RAZORS「俺がプロデューサーとしての作業というか役割って、そこやと思うねん。「何か足りてないんちゃう?」みたいな所は言うやん?それが上手く噛み合ったのがこの部分で。アルツ&ハイマーみたいな曲が生まれたことはすごいよな。」

 

ハルロヲ「けんじさんに「もう少しパンチがある感じの曲があった方がええんちゃう?作ってみたら?」って言われた時に単純に「面白い!」って思ったんですよね。そういうリクエストっていうかお題があって曲を書くっていうのが面白くて。「お題」に対しての「答え」っていうか。 アルツ&ハイマーを作る時に「意地でも2ビートにはしない」っていうのもありましたね。これからの自分の、、、ファンファーレみたいな曲にしたいっていうのがあったんで。それが上手くいって1曲目になったっていうのも良い効果になりましたね」

 

KENJI RAZORS「アルバムの1曲目になってるけど、最後にできたから次の作品のプロローグみたいになってるもんな。実は」

 

ハルロヲ「そうですね。あの方向性もあるなっていうのを自分で再確認できた感じはあります」

 

KENJI RAZORS「この曲は詩もすぐにできてたけど、ストックから拾った、、とか?」

 

ハルロヲ「ストックとか全然ないんですよ(笑)」

 

KENJI RAZORS「ないのにすぐ出てきたんや。この、、、おばあちゃんの歌」

 

ハルロヲ「そうです。おばあちゃんの認知症の話で。これは、、、実話なんで。おばあちゃん好きで。「おばあちゃんの記憶の中から自分がいなくなる、そして「それを悲しいって思ってる自分の記憶」もいつかおばあちゃんみたいに無くなっていくと思うと凄く儚いな」って思って書いた歌詞なんです。歌詞って本当の絶望とか悲しみみたいなんからだとすぐ生まれてくると思うんです。この曲はほんとにナチュラルですね。めちゃくちゃピュアな曲だと思います」

 

KENJI RAZORS「いろんな「おばあちゃん」が見えてくるもんな。そういう風にいろんな人が勝手に想像できる歌詞って面白いからな」

 

ハルロヲ「そういう曖昧な所がある歌詞って好きなんですよね。はっきりさせないみたいな」

 

KENJI RAZORS「素晴らしいオープニングナンバーができたね。これが有るのと無いのでは大違いやし」

 

ハルロヲ「この曲こそが僕らが「THRASH ON LIFE RECORDS」であることの証やと思いますよ(笑)」

 

KENJI RAZORS「(笑)」

 

 

音楽って「人にもたれかかる」部分かなって思って

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KENJI RAZORS「最近はまってる音楽とかある?マイブーム的なやつかな」

 

ハルロヲ「最近はレコーディングをしてたっていうのもあって、あまり新譜とか今まで聞いたことなかったレコードをチェックしたりもしてないですね、、、ずっと聞いてたやつを今も聞いてたって感じですね。さっき言ってた「The Who」とか「Teenage Fanclub」であったり」

 

KENJI RAZORS「一回自分で通過したものやけど、もう一回ハマってるっていうのが面白いと思うで。俺もそんなんばっかりやで(笑)」

 

ハルロヲ「良い音楽って聞くたびに新しい風景が見えてくるんです」

 

KENJI RAZORS「そうそう。好きであればあるほど違う印象を与えてくれる事ってあるよな」

 

ハルロヲ「そうですよね。深さっていうか、、、」

 

KENJI RAZORS「今回のmanchester school≡のアルバムは本当に「ただのパンクアルバム」ちゃうから、、、今聞いて良いって思う人が3年後5年後に聞いたらまた違うと思うねん。サウンドも歌詞も」

 

ハルロヲ「さっき言った歌詞の曖昧さの良さっていうか。しばらくして聞いたら「良いな」とか「あんまり良くないな」って思うのは、多分こっち側、、、リスナー側が変わってるだけなんですよね。結局レコーディングした物っていうのは変わっていないので。音楽って「人にもたれかかる」部分かなって思って。そういう部分が音楽の好きな所なので。 そんな風に聞いてくれたら嬉しいですね。今好きで3年後に「全然良くない」って思われても、それはそれで面白いし、その逆で3年後に聞いたら「あ、やっぱり良かったやん」ってなっても面白いなって」

 

KENJI RAZORS「今「良くない」って思う人も多いかもしれへんけど、、(笑)」

 

ハルロヲ「(笑)」

 

KENJI RAZORS「後々も聞いてほしいね。もう一回ね。それで「良い」って思う人は凄くいると思う」

 

ハルロヲ「僕CDって買ったら売らないんですよ。後の自分の為にっていうか、、、タイムカプセルみたいな(笑) なので、皆様。もし僕らの新作「Lovers, Rubbers.」を買って「良くないな」って思っても売らないでください(笑) 今の十代の子が聞いてくれなくても3年くらい経ってこのアルバムを聞いて「あ、そういうことやったんや」って思ってくれたら嬉しいですね」

 

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KENJI RAZORS「このアルバムのツアーがもうすぐ始まるけど、、、どんな感じでやりたいとかあるの? 「レコ発ツアー」のトリをする時に「どんなライブをするのか」って凄い大事やと思うから。その辺も聞いたいな」

 

ハルロヲ「そうですね、、、その人の家の部屋に行って、、、横で歌ってるくらい濃厚なライブにしたいですね」

 

KENJI RAZORS「(笑)」

 

ハルロヲ「耳元で歌ってるみたいな(笑)」

 

KENJI RAZORS「え〜〜〜(笑)」

 

ハルロヲ「濃厚な時間にしたいんです(笑) 例えば対バン形式とかサーキットのライブだと何組か出てて「その中の1バンド」っていう状況で、、、これって、勝負じゃないですか。勝ち負けではないんですけど。今日一番になってやろうっていう、そういう気持ちでいつも取り組んでたんですがレコ発になるとちょっと感覚が違うのかなって」

 

KENJI RAZORS「毎回「殺し合いやで」俺らは(笑)」

 

ハルロヲ「(笑)もちろん、そういう感覚もあるんですけど(笑) レコ発に関しては本当にどっぷり濃厚な、、、「manchester school≡に肩まで浸かって100数えるまででたらあかん!」みたいなライブにしたいですね。できるなら新しいアルバム全曲やりたいです」

 

KENJI RAZORS「やったらええと思うよ!俺がセットリスト作ったろか?(笑)」

 

ハルロヲ「(笑) 大阪は、、多分全曲できるかもしれないですね。時間長めにあるので。皆さんぜひ来てください(笑)」

 

KENJI RAZORS「ファーストアルバムのツアーってそういうアルバム全曲とかが1番できるから本当に楽しんでな。もう5枚も6枚も出してたら「あのアルバムからも、このアルバムからもやらなあかん」ってなって、、大変やで(笑)」

 

ハルロヲ「(笑)」

 

 

しんどいんやろなーって思いつつも突入していくしかないですね

 

KENJI RAZORS「最後に一言だけ言わせてもらうと「色々と変わって欲しい」っていうのはある。作品を出すのってそういうことやから。バンドの中の演奏に対する事もそうやし、活動全体の事もそうやねんけど、、、周りが見てくれるポイントっていうのも変わってくる訳やん。お客さんが増えるかもしれへんし。その中で良い意味での「変化」というか、、、せっかくの人生やし変わりながら楽しんで欲しいなって。エンジョイで。そういう作品になってると思う」

 

ハルロヲ「エンジョイですね(笑) 詩の内容は暗いですけど僕はエンジョイしてるんで、、、よろしくお願いします(笑)」

 

KENJI RAZORS「そんな暗いか?(笑)」

 

ハルロヲ「今回アルバム作るのも大変やなって思いましたけど、次の曲のアイデアも詩のアイデアもあるから、、、しんどいんやろなーって思いつつも突入していくしかないですね」

 

ありがとうございました!

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いかがでしたか?manchester school≡の音楽に込められたハルロヲの「初期衝動」からの「想像」。音楽活動はもちろん人生の先輩でもあるKENJI RAZORSに込められたmanchester school≡への愛情。お互いにお酒を飲み交わしながら繰り広げられた本音トークを読んだ後に是非ともmanchester school≡の新作をお楽しみください!!ありがとうございました!

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1stフルアルバム『Lovers, Rubbers.』info

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発売元:THRASH ON LIFE RECORDS
品番:TOL-030
価格:税込2200円

1 アルツ&ハイマー
2 Lovers, Rubbers.
3 ニュータウン
4 BLACK BAS
5 In The Room
6 Youth
7 FIFTEEN WINTER GHOST
8 White noise!Trash summe!r
9 SENPAI ON THE KANOJYO
10 New Age Stepper
11 マイエイジタブ
12 ナイトクルーズ
13 She’s cute like a raspberry pie

プロフィール
2005年頃、なんとなく結成。 当初いた高校生メンバーの学校ヘの悪口が酷く、The Smithsの 歌詞みたいだったのでその歌詞に出てくるmanchester schoolを バンド名にする、≡はadidasを意識して付けられている。 現在のメンバー編成になるまでは「演奏が下手過ぎて何やってるか わからない」と言われていたがジュンペイ君(Ba)と仲本工事(Gu)が 加入し音楽的且つ活動的になる。 RAZORS EDGEボーカルのケンジレイザーズの目に止まり 2013年THRASH ON LIFE RECORDSより『雨の匂いEP』をリリース。 大阪、京都でのライブ活動を中心にRAZORS EDGE主催の STORMY DUDES FESTAやインディーファンクラブ2015などの 大型フェスにも出演している。

More Info: http://manchesterschool.web.fc2.com/



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Written by uni