【祝!!】ATATA 1st Mini Album「JOY」全国流通盤。6月1日リリース!!

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iTunesでの配信からスタートし、会場限定盤、レコード盤、と様々な形態で世に送り出されてきたATATA 1st Mini Album「JOY」。
全箇所無料かつ昼間に行われたライブツアーを大成功させ、満を持して「JOY」全国流通盤がいよいよ6月1日にリリース!!

今回はATATAのフロントマンであり暴走機関車でもある奈部川光義氏にリリースまでのストーリーがどのようにして生まれたのか、バンド活動に向けての想い、AND I THE REPORTにだからこそ話せる裏話まで激白していただきました!!

結構最初はノープラン 1個くらいしかない

13295328_976953275752326_1137951981_nphoto by 冨田味我

[AIR]
まずは全国流通盤リリースおめでとうございます! そしてフリーライブもお疲れさまでした!配信やレコードなど様々な形で「ずっとリリースが続いている」みたいな印象ですね。しかも毎回「何か」を仕掛けてくる期待もあります。

[奈部川光義 (以下敬称略)]
あ、ちゃんとしてるね(笑) これ、しっかり答えないとね(笑)
せっかくリリースするんだから皆が常に気にしてくれる環境を作るにはどうしようって思ってて。
それで「会場盤を出そう」「配信を出そう」「レコードも出そう」「一般流通も出そう」ってなった。毎回楽しんでほしいし自分たちが製作するにあたって同じものだと飽きちゃうし。流通はジャケット小さくするだけとか。それだと楽だけどモチベーションが上がらない。

じゃあ「大変だけど面白いことって何だろう」って考えた時に「全部ジャケット変えよう」とか「見せ方を変えよう」っていう風に考えていって。。。コアな人は毎回気にしてくれるし毎回代わり映えしないものだとやっぱり飽きちゃうから。古くからファンの人も毎回楽しんで欲しい「音はもう最初に聴いてるけど見せ方も楽しいんでほしい」って。そういうのもあって今回全部変えた。

レコードで出そうって話は元々あって。「レコードで出すならピクチャー盤を作ってみたい」って話もダワさん(FLAKE RECORDS)としてて。レコードストアデイが4月で、ちょうど「JOY」を出すからっていうタイミングで今年のレコードストアデイに合わせたのね。もともと狙ってたわけじゃなくて、色んなタイミングがたまたまうまくいって自分達が発想したアイデアと環境とか条件が揃ったのもあった。

13329794_976950079085979_769746029_nphoto by 冨田味我

会場盤ジャケットの「顔を塗る」ってのも。。とりあえず最初はPVを撮影する所から始まったんだよね。俺たちはパンク上がりっていうのもあるかもしれないけど「電源が入ってないアンプの前で音も出てないギターを弾くのって無理だな」って思って(笑)キツイなーって。山奥とか(笑)
「じゃあ自分達が何を作るか」ってなった時に「嘘っぽい虚像」は俺たちじゃないなって。全部ドキュメントで見せて行った方が俺たちっぽいかなって。

でも、俺たち製作にお金はかけられない。
で、その中で「代わり映えのあるものって何だろう」ってなった時にペインター、デザイナーのNOVOLくんが たまたまマーシー(金田 雅史 Ba)の知り合いで、彼のWEBサイトをみんなで見てて「かっこいい!この人になんかやってもらおうよ!」ってなった。

「1つづつちゃんと紙に書いてもらったら時間かかるからその場でできることって何だろう」「じゃあ、ライブペインティング」「1人30分くらいでできるよね」「30分×6人で 180分」「180分、、、あ、PV作れるぞ」そんな発想でPVを作ってて「せっかくだからカメラマンの島くん呼んで写真も撮ってもらおうか」ってなって。その後、島くんに写真を送ってもらったら大くん(鳥居大 Gt)が「これジャケに使えるぞ」って。会場盤はあのジャケットになった。

結構最初はノープラン。1個くらいしかない。
で、ここまでやってこれた(笑)

良いフレーズが浮かんだからそのフレーズを広げていくみたいな。セッションしている感じが近いかも。

[AIR]
1個くらいしかなかった所からのアイデアの派生が本当に凄いですね(笑)ジャケットデザインも含めて流通盤に今までのストーリーが全て集約している印象を受けました

[奈部川光義]
そう、そうしてる風に見えてるんだろうけど(笑)スゲェ壮大なストーリーを描いてるようなんだけど、そんなことは全然なくて(笑)

レコードストアデイのジャケットも たまたまNOVOLくんが「何かに使えたら」って6人分の顔のイラストを描いてくれてて。その後、最初の会場盤の6人の顔を合成したジャケットができて、じゃあNOVOLくんが「僕が描いた絵で合成してみましょう」って。で、レコード盤は「絵の顔」の合成になったの。アイデアが繫がるっていう。

最初スリーブフェイスやった時も「皆でクラウド的に盛り上がれることって何だろう」ってなって
「顔出すのが嫌な人もいるよね」「じゃあそういう人も気軽に参加してもらえるのって何だろう」「あ、スリーブフェイスやろう」って。ちょうど顔ジャケだし。で、俺たちがスリーブフェイスやり出したら見てる方も皆やってくれだして。

13296230_976950092419311_1684317199_nphoto by 冨田味我

「今回の流通盤どうしようかな」って思い出したのが今年の初めくらいで。。ここまで勝手にスリーブフェイスで盛り上げてきちゃったから「オチを自分達でつけないとな」ってなって。「じゃあNOVOLくんにやってもらおう」「全員集まるのはいつだろう」「ファイナルだ」「ファイナルのうちに素材集めておけば6月に発売できるね」で、今回の流通盤のジャケットになった。

スタジオでセッションしてて良いフレーズが浮かんだからそのフレーズを広げていくみたいな。セッションしている感じが近いかも。で、あとから言い訳を用意するっていう(笑)
さも最初から考えていたようなね。

joy「JOY」全国流通盤ジャケット

「誰か」いないんだったら「いる人間」でできる事考えようぜって。

[AIR]
特典CDの内容はどのように決まったのですか?

[奈部川光義]
流通盤の特典CDとしてライブを録るつもりは最初は全く無くて。なんなら録音データの存在すら知らなくて(笑)「特典どうしよっか」ってミーティングしてる時に たまたま別件でPAのアソウくんが「この前のライブ録音してたんです。しかもちゃんとトラック分けて。自分用に」って言ってて「じゃあ、それくれよ」って(笑)

「ライブの音はある、じゃあどうする?」「フルでライブ一本全部入れるのか。」「いや違うぞ。」「JOYと同じ曲順で入れてみようか」ってなった。ちゃんとした音源を聞いて「ライブってどんな感じなんだろう」って思った人がさらに特典のライブ盤を聞いて興味を持ってくれるっていう。

あえてDVDにはしてない。DVDでライブを見せちゃうとそこで完結しちゃいそうで。ライブハウスに来てもらうためには どこかに想像力が働ける余地がないとダメだなって思ってライブCDにした。あえて音だけ。

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JOY限定特典店鋪リスト

[AIR]
レコーディングした曲ってツアーを経て成長すると思います。それを最初の配信リリースからこのスピード感で特典としてパッケージングされるという流れに驚きました。

[奈部川光義]
その成長とかも見せたかったんだよ。って、途中から考えたことなんだけどね。ライブ盤は(笑)

全部現場主義っていうか、、「旅行に行くのに荷物いらなくない?」って考え。「お金と携帯あれば必要なものは旅先で揃えればよくない?」みたいな(笑)俺その考え方好きで。「誰か」いないんだったら「いる人間」でできる事考えようぜって。むしろ現地で暇してるやつ呼ぼうぜみたいな考え方ね。

それは適当なんじゃなくて、それが楽しかったりするっていう。予期せぬ事が起こるから。
最初にある程度形を決めちゃうと あんまりそっから飛び出さないってのはあると思う。

最初はネガティブな所から始まって、それを裏目裏目に変えたくて色んな事をやってる。

[AIR]
今回リリースされた一連の作品を全部買ってて、さらに「流通盤も絶対買う!」というファンの声も聞きますね。

[奈部川光義]
そういう子たちから「ぼりたくない」っていうか、、買ってくれるじゃん。何か違うものが出ればさ。自分も「レコードの色が違うと買っちゃう」ってのがあるから。そういう子が「損した」って思って欲しくないっていうか。「得した」って思ってほしいから特典もちゃんとプレスしたCDだったらその為にもお金が払えるかなって。本チャンのCDと同じくらい特典のCDにもお金がかかってる。プレスとジャケを別で頼んだっていうのもあったし。

今回思ったのは最初にこっち側が損をすると、、「最初にこっちが」っていうのが大事で。そこに漬け込む気は全くないけど、そうすると「向こう側も協力したくなる」っていうのがあると思って。自分たちも逆だったらそう思うのかなって。例えば俺だったらフリーのライブで「投げ銭」だったらお金入れるし、手ぶらで帰らないかな。

フリーライブも蓋を開けてみたらお客さんのみんなもそう感じてくれて。毎回Tシャツ買ってくれたり。それが嬉しかった。人の善意をすごく感じられた。
もともと「楽しんでほしくてやってる事」だから。

13292824_976950102419310_2070264005_nphoto by 冨田味我

どっかでGrateful DeadとかCRASSみたいなコミューン的なものに憧れている部分があって。。「自分たちの世界」っていうか、それをちゃんと作りたいなっていう気はしてる。色んな、同じ事をやってるバンドの一つじゃなくて確固たる世界観で、、それは歌詞とかだけじゃなくて活動も含めた世界観にしたいな、なれたらいいなって。そうなったら強いかな。

今まで自分たちがずっと音楽が好きで色んな事を見てきて、盛り上がってる所も落ちる所も見てきたし、それを見て「じゃあ、長く続けられる事って何だろう」と考えたらやっぱり「波に乗らない」っていうか「自分たちの世界をちゃんと作るしかない」って思ってる。

自分たちが活動できる範囲はそんなに広くない。仕事も家族もあるから。「できない事」の方が実は多かったり。例えば「すげぇフェスに誘われたぜ!でも平日だぜ!でれねぇぞ」みたいな。
結構狭まってはいるんだけど、でもそれで終わりじゃなくて「それを逆手にとって何かできないか」って。逆手に取るって意味ではネットも使ってる。家にいながらできる事、外にでれないからできる事もある。

最初はネガティブな所から始まって、それを裏目裏目に変えたくて色んな事をやってる。
ただブログを書くのではなくて、、俺たちの告知って文章を必ずつけるんだけど、それも「活字に熱を入れる事によって何か違うものに変わらないかな」みたいな。

[AIR]
「ATATAの世界観」がどんどん構築されていくのが素晴らしいですね。「次に何するんだろう?」とこちらもワクワクします(笑)

[奈部川光義]
いつかネタ切れしちゃうかもね(笑)でも奥の手として「普通の事をやる」っていうのがあるから(笑)今回のワンマンとかも「無料ツアー」とか変な事をやってきて、変な玉ばっかり投げてきたから。何が普通かはわからないけど、一回普通にレールに乗る形で誰もがやってる事、「チケットはプレイガイドで買う」とかやってみたくて。先行もやって。。。でも普通の事もやるけど何か仕掛けたくはなっちゃう(笑)

どっか不安なんだろうね(笑) 普通の事もやるんだけど、何かやんねーと届かねんじゃねーかって。そこに向かって自分を高める事をしないと。自分自身のモチベーションもわかなかったりするかもしれないし。最低限お金もらってやってる事だから人が喜んでくれたり驚いたりする部分はエンタメでいたいなって。

13318674_976953272418993_1391259791_nphoto by 冨田味我

幸せだと思うんだよね。今回の「JOY」のアルバムタイトルもそうなんだけど、こんなおっさんになってもCD出させてもらって、お金までもらって。ツアーも少なからずとも赤字にならずにできて。
俺たちは仕事も持ってるから食っていく事ができてて不安はない。その上で音楽をやることって「楽しみ」しか共有してない訳で。たまに大変だけど。
これって精神的に考えてこれ以上の成功ってないよね。

ありがとうございました!

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「◯◯する為にはどうしよう」から始まり「じゃあ、できることは何だろう」というキーワードからアイデアが生まれている所がATATAらしくて面白いですね。
「無いこと」を悲観するのではなく「有るもの」をしっかりと見極めて考えてきたからこそ生まれた柔軟な発想とインパクト。物事を進める時「出発点」の足場がしっかりしているからこそ「次の目的」に向かって何度でもジャンプする事ができる力強さ。どんどん人を巻き込んで行きながら生まれるストーリーに「新しいバンド活動の方法」という希望を感じました。

次回は「奈部川光義氏による『JOY』全曲解説!!」をお送りしたいと思います!
お楽しみに!!

取材場所:kate coffee
取材・文:雲丹亀 卓人

こちらもオススメ!!
【激アツ対談!!】 『RAZORS EDGE』KENJI RAZORS ×『ATATA』奈部川光義

First Mini Album (CD)
ATATA『JOY』

joy

First Mini Album (CD)
ATATA『JOY』
DIEMES Inc. / DMSI-002 / ¥1,800 (without tax)
(JAPAN MUSIC SYSTEM distribution)
2016.6.1 (Wed) IN STORES!!!

01. Newborn
02. Reverberation
03. Clark Kent
04. 1 Nite Wonder
05. Song Of Joy
06. The Next Page

12inch LP (Picture Record)
ATATA『JOY』

joy_front

12inch LP (Picture Record)
ATATA『JOY』
FLAKE SOUNDS / FLAKES-150 / ¥2,500 (without tax)
NOW ON SALE!!!

SIDE A)
01. Newborn
02. Reverberation
03. Clark Kent

(SIDE B)
04. 1 Nite Wonder
05. Song Of Joy
06. The Next Page

First Mini Album (CD & Photobook)
ATATA『JOY』(ライブ会場限定)

01jkt

First Mini Album (CD & Photobook)
ATATA『JOY』
DIEMES Inc./ DMS-001 / ¥3,500(without tax)
NOW ON SALE!!!
※ライブ会場限定のアルバムとなります(同内容)

■CD付きハードカバー写真集(大型B4サイズ:33cm×29cm)
■総勢14名のカメラマンによる48ページに渡る800枚以上のライブ写真を収録
■1,000枚限定生産(ツアー会場限定盤)

More Info:http://atataweb.com/release/

ATATA ライブ情報

2016.9.22 (祝・木)
渋谷TSUTAYA O-WEST
ATATA Presents
[ATATA ONE-MAN SHOW!!!]
open 17:00 / start 18:00
adv 2,500yen / day 3,000yen (税込・ドリンク代別)


2016.6.4 (土)

幕張メッセ国際展示場9〜11ホール
PIZZA OF DEATH MANAGEMENT Presents
[SATANIC CARNIVAL’16]

2016.6.5 (日)
下北沢ERA
ATATA Presents
[ERA 14TH ANNIVERSARY]

2016.6.11 (土)
甲府 神金村神スタ広場
THE NO EAR Presents
[GIANT LOOP FES 2016]

2016.6.18 (土)
大阪Pangea, CLAPPER, BRONZE, HOKAGE, SINKAGURA
RAZORS EDGE Presents
[STORMY DUDES FESTA 2016]

2016.6.19 (日)
名古屋APOLLO BASE
G-FREAK FACTORY Presents
[Too oLD To KNoW TOUR 2016]

2016.6.25 (土)
札幌TOWER RECORDS PIVOT
ATATA Presents
[WE ARE ATATA ARMY!!! IN SAPPORAW!!!]

2016.6.26 (日)
札幌SPIRITUAL LOUNGE
ATATA Presents
[AtAtA × zArAme]

2016.7.17 (日)
下北沢ReG
東狂アルゴリズム Presents
[只今、ハジメマシテ ツアー2016]

More Info:http://atataweb.com/live/

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Written by uni