7年振りの新作『balance』は『SAY HELLO TO NEVER RECORDINGS』から8/26リリース!!
来たる8/26。ついに7年ぶりにEP『balance』をリリースする『the north end』
以前、本誌でもニュースとしてピックアップした待望の新作です!!
今回のCDには新録曲3曲収録。そして7インチにはCD収録曲1、2曲目のダブバージョンを収録。
なぜ自主レーベル『64THNOTE』からではなく『SAY HELLO TO NEVER RECORDINGS』からのリリースになったのか?!
今回の作品へのこだわりポイントとは??!
ミックスやダブリミックスを担当した『the north end』ギタリストの『江鬮 一寿』氏が本誌のミニインタビューに応えてくれました!!
「バンド全体」の音作りと「ギタリスト」としての音作り。
バンドマンはもちろんリスナーも楽しめる内容で見どころ満載です!!!
江鬮 一寿 (えぐちかずとし)
神奈川県出身。
『the north end』のギタリストであり、『Felid(フェリド)』という名義でソロでも活動中。
『NAVER まとめ』では「日本アンダーグラウンドハードコア・パンク界のギターヒーロー5選」にも選ばれる程、リスナーだけに留まらずギタリストからも熱い支持を得ている。
『次のリリースはパートナーにお願いしたい』
[AIR]
まず7年ぶりのリリースということでおめでとうございます! 早速ですが、今回このタイミングでリリースすることになったのは、どのようなきっかけがあったんでしょうか?
[江鬮 一寿(※以下、敬称略]
ありがとうございます。
今回のリリースは、SAY HELLO TO NEVER RECORDINGSの藤本さんから声かけてもらった事がきっかけです。前回リリースから7年も経過していたので、 未発表の曲自体はそこそこありまして、 それらをどうリリースするか、 僕らが構想を練っていたところを藤本さんが察してくれたのだと思います。
※『藤本 大輔』氏
SAY HELLO TO NEVER RECORDINGS代表。
マスロック/エモバンドBALLOONS(バルーンズ)のドラマー。
[AIR]
ではリリースも自然に自主レーベル64THNOTEからではなくSAY HELLO TO NEVER RECORDINGSからということですね。
[江鬮 一寿]
丁度、自分たちでできることの範疇に限界も感じてまして、(かける時間やあとはそれを実行するための推進力とか)次のリリースはパートナーにお願いしたい、という気持ちがありました。
『MIX作業に時間かけたことで納得いくところまで何度もできた』
[AIR]
今回リリースまでの運びはスムーズでしたか?
[江鬮 一寿]
いや、、、かなり時間がかかりました。。。はじめに藤本さんと打ち合わせしたのが、メールを見返すと「2013年10月7日」ですね。。。そこから年内にプリプロを行って年明け2014年2月にREC。
ここまでは順調でした。
[AIR]
プリプロからRECまではとてもスムーズですよね(笑)
[江鬮 一寿]
そうなんです(笑)
それから、その後のボーカルの別録り~MIXまで、 約1年ほどかかりました。。
RECはスタジオG-ROKSで行った後、 MIX作業は僕が進めていたのですが、 忙しさにかまけてスケジュールを遅らせてもらっていたことが要因です。
とはいえ、これだけMIX作業に時間かけたことで、 一度仕上げたMIXを時間をあけて確認する事ができたので、 「MIXしなおす作業」を納得いくところまで何度もできたことは 今回よかったことだとも思います。
[AIR]
MIXに一番時間をかけた部分や意識した点はどういった部分だったんでしょうか?
[江鬮 一寿]
もともと目指したいMIXイメージは固まっていたのですが、 そこにたどり着くためにどうしたらよいのかを探るために時間がかかりました。REC時に使用したマイクのトラックで、「どれを使用してどれを使用しないか」 実際に数パターン作って数週間かけて選別していく作業は 自分でMIXする醍醐味だと思います。
今聞いている感覚と、明日聞く感覚、1週間後に聞く感覚って、なんとなく想像はしてましたけど、だいぶ違う。。。
一部ドラムのアンビマイクをカセットテープにミックスダウンしてそれをまたMIXで使ってみたり、など全然成果のでなかった事もありました。
実験を繰り返しながら進められたことでノウハウ的なことも蓄積されたので、「次はこうするともっと良くなる」という点も具体的に見えてきたと思います。
「20代前半はギター単体でバンド全体のダイナミクス的なことをコントロールしようと、狭い視野でみていたんですね、、、」
[AIR]
江鬮さんといえばなんといってもあの殺されそうなギターの音ですが、音作りなどで意識していること、参考にしているギタリストなどはいらっしゃいますか?
[江鬮 一寿]
音作りで意識していることは、 最近ではほぼ固まってしまったので、 「いつも通り」という感じですが、 20代前半は自分なりに試行錯誤しました。。出したい理想の音はモヤッと頭の中に持っているのですが、 中々アンプからその音が出てこない。。
そこで、まずはその人と同じ機材で試してみる、という事から始めました。
最初は、とにかくギター1本でもとにかく分厚く大きな音を出したい一心で『envy』が使っていたメサブギーを買いました。
3,4年使ってましたが、中々うまくいきませんでした(笑)
全然envyのような音出なくて。。
次に今使っているMarshallの1959にたどり着きました。
もともと、 「クリーンの音が太ければ、それをそのままひずませることで、その太さが倍増し音の破壊力も増すのでは。」 という持論があり、 そんな話をsoulkidsのサトシ君と確か宇都宮のHELLO DOLLYで会話したことがあって、 そこから『フェンダーかMarshall1959か』という2つに絞り試奏した結果、後者に決定したのですが、 ここでようやく理想に近づきました。
今振り返ると、20代前半はギター単体でバンド全体のダイナミクス的なことをコントロールしようと、狭い視野でみていたんですね、、、
いわゆるクリーンとひずみのチャンネルを切り替えて音の差をつけるやり方ではなく、ピッキングのニュアンスでクリーンとクランチを出し分けたり、バンド全体で音の大きさ、多さを調整することが大事だなって、そこで気づきました。
なので、ピッキングによってクリーンからクランチ、その上のブーストまで絶妙に演奏できるセッティングが、こだわりポイントです!!
[AIR]
江鬮さんの言葉が胸にグサッと刺さるギタリストは少なくないと思います(笑)ありがとうございます!その生音を聴きにLIVEもぜひ行かせていただきます‼
『これまでの概念にとらわれず、新しい楽しみ方をみんなで見つけられたらと思います』
[AIR]
それでは最後にリリースを待ちわびている読者、リスナーに一言お願い致します!
[江鬮 一寿]
是非いろいろな聴き方、楽しみ方で本作品と関わっていただけると嬉しいです。
・CDで
・レコードで
・iPhoneで
・自宅のソファーで
・通学、通勤中に
・ライブハウスで
・自分でリミックスしてみたり
・DJでかけてみたり
などなど。
音楽の楽しみ方が多様化する今の世の中だからこそ、 これまでの概念にとらわれず、新しい楽しみ方をみんなで見つけられたらと思います。
[AIR]
ありがとうございました!
[江鬮 一寿]
ありがとうございました。
[AIR]
。。。。ところで、先ほどからのこの写真は何ですか。
[江鬮 一寿]
「自分の頭につけたパネルに書いてある単語を当てるゲーム」です。
[AIR]
なるほど。
[江鬮 一寿]
インタビュー、これで大丈夫そうですか??
大喜利とかやらなくていいですか?
[AIR]
この際。やりましょう。
【江鬮氏からのお題】自転車、の次に書いてある文字はなんでしょう?
[AIR編集長](いきなり登場)
「家の近所に「自転車一品」っていう店ができた上に「転一」って呼ばれてる」
[江鬮 一寿]
お疲れ様でした!!
[AIR]
お疲れ様でした。
[編集長]
あっ。 はい。
『the north end』の7年振りの新作EP『balance』から『ディスワールド』の試聴が可能!!
多数のアーティストから寄せられたコメントもコチラの記事で公開中!!
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