gomes

ソロアーティストとして活動する傍ら、キーボーディストとしてGLIM SPANKYや奇妙礼太郎などのサポートでも大活躍中のgomes。最新作『McCartneyIII』が10月5日(水)に発売決定。管弦アレンジに厚く包まれた前作『ストラップシューズ』とは対照的に、ピアノ、キーボードは勿論、ドラム、ベース、ギター、フルートなど、全てのパートが一人で演奏され、ロッククラシックやソウルミュージックに対する彼の造詣の深さが伺える、渾身のカバーアルバムとなっている。

タイトルはポール・マッカートニー作の『McCartney』(’70)『McCartneyII』(’80)に対するオマージュ(どちらもポールのワンマンレコーディングによる)であり、全10曲中3曲がポールのカバーである。その他、スティービー・ワンダー、ライブでも定評のあるノラ・ジョーンズの「One flight down」、ソウルミュージックの伝説的バンドでありビートルズにも多大な影響を与えたアイズレーブラザーズの「Work to do」などに加え、自身が扮するthe Hobbitsの楽曲も、オリジナルより先にカバーバージョンが発表されることとなった。(the Hobbitsは彼の未来のバンドであり、詳細は現在不明であり、新たな発表を待つしかない…。)

デジタルレコーディングのまだ無い時代の、有機的で叙情的なリズムを見事に再現し、原曲のビートを壊さずに豊かなアイディアでリアレンジされた名曲群。カバー曲のリリースがひそかなブームとなっている昨今。だが、それらの作品達と今作とは、明確に一線を画す事になるだろう。

保守的で懐古趣味的なスタイルに溺れることなく、オリジナルに対して無配慮に現代の価値観を押し付けるでもない彼の視線は、元来のロックやブラックミュージックが持っていた「(社会的かつ音楽的)構造に対する反抗」に向けられている。

マルチミュージシャンとしての才能と、その素養の高さを存分に発揮し、ルーツへの深い敬意と憧憬と挫折を曝け出したgomesの『McCartneyIII』。
今作が彼にとって、ひとつのメルクマールであることは間違いないだろう。

また、リリースに伴う全国ツアーに先立って、11月3日(木・祝)東京都 下北沢 ハーフムーンホールにて公開多重録音のイベントが企画されている。当日はgomesのみによるパフォーマンスでワークショップ風に執り行われ、普段のライブとは違う方法で『McCartneyIII』の魅力が語られることとなる。

 

アルバムタイトル: McCartneyIII
アーティスト: gomes
発売日: 2016年10月5日(水)
規格番号: NIW124
レーベル: Niw! Records
価格: 2,300円 + 税
POS: 4988044026391
フォーマット: CD

収録楽曲
1. Ebony eyes (Stevie Wonder)
2. Maybe I’m amazed (Paul McCartney)
3. Exhibitionists (the Hobbits)
4. One fight down (Norah Jones)
5. Work to do (the Isley brothers)
6. Coming up! (Paul McCartney)
7. Engrish muffin (the Hobbits)
8. Knocks me off my feet (Stevie Wonder)
9. Arabesque (C.Debussy)
10. Pipes of peace (Paul McCartney)

【リリース記念ライブ】
“McCartneyIII”リリースイベント
11月3日(木・祝)東京都 下北沢 ハーフムーンホール

【Web】
gomes: http://gomesfromfab.tumblr.com/
Niw! Records: http://www.niwrecords.com/



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Written by air